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台風で飛んできた物によって被害にあったら、請求できる?

台風被害

今年は幾つもの大型台風が日本列島を襲っていますね。
このブログを書いている今現在も、大型台風25号が猛威を振るっています。

各地で被害が報告されいますが、ニュースでよく見る下の動画は、私の知り合いの自宅だそうです(汗)

台風被害によって起こるトラブル

台風によって被害に遭われた方から、幾つか相談を受けたました。

「自宅の瓦が飛んで隣の家の車に当たってしまい、修理費用を請求されたんですが、支払わないといけないんでしょうか?」

「どこからかプランターが飛んできて、自宅のガラスが割れてしまった。所有者にガラス代を請求したいのですが、どうすればいいでしょうか?」

民法第717条【土地の工作物等の占有者及び所有者の責任】

この条文は以下の通りとなっています。

(参照:電子政府の総合窓口 http://elaws.e-gov.go.jp/

土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
2 前項の規定は、竹木の栽植又は支持に瑕疵がある場合について準用する。
3 前二項の場合において、損害の原因について他にその責任を負う者があるときは、占有者又は所有者は、その者に対して求償権を行使することができる。

飛来物の所有者の特定は困難

台風によって飛んできた物の所有者を特定できれば、損害賠償を請求することができます。
しかし、実際はその飛来物の所有者を特定することは困難なことが多いでしょう。
21号のような猛威を振るった台風の場合、飛来物がさらに飛んでいってしまい、何が当たったことによる被害かわからないケースもあります。

占有者や所有者に瑕疵があったか否か

占有者(その飛来物を実際に使用している人)、または所有者が特定できた場合、占有者または所有者に、その飛来物の設置や管理状態に対して瑕疵があったかどうかがポイントとなります。

例えば、瓦が落ちそうな状態であるにも関わらず放置していた場合、台風によって飛んでしまうことが容易に想像できます。
また、台風が来ることがわかっているにも関わらず、プランターなどをベランダに置いたままにしていた場合などは、その占有者または所有者の過失があったと考えられるでしょう。

この場合は損害賠償請求をすることができます。

しかし、通常の設置や管理状態にあり、台風に対する対策がなされていた場合には、占有者または所有者には瑕疵はありませんので、損害賠償請求を起こしたとしても棄却される可能性が高いでしょう。
つまり誰の責任でもなく、台風という「自然災害による被害」であったいうことです。

状況によっては、過失割合を決めて負担し合う場合もあります。
話し合いがうまくいかない場合は、弁護士さんなど専門家に相談してください。

保険加入の重要性

加害者のいない被害の場合は、自腹または自分が加入している保険で修理することになります。

車の被害の場合は自動車の車両保険
自宅の被害の場合は、火災保険を使うこと
となります。

火災保険の場合、台風のような風災は対象になりますが、大雨による水害は保険の対象になっていないこともありますので、この機会に保険の内容について確認するようにしましょう。

また、瓦の設置に問題があり、台風で飛んでしまい被害を与えてしまった場合は、損害賠償をしなければなりません。

その場合に使う保険が、個人賠償責任保険です。
火災保険に特約として付帯することができ、保険料は比較的安く、人に怪我を負わせてしまった場合も補償することができる保険です。
火災保険に付帯していない場合でも、クレジットカードに付帯していることもあるので、確認してみると良いでしょう。

度重なる災害によるストレス

今年は地震や大雨、そして台風による自然災害が多く、うんざりしている方も多いと思います。
台風被害によって隣人トラブルとなるケースも珍しくありません。

つい誰かのせいにしたくなるのが人の常かもしれません。

ライフラインが止まり、ガス会社や電力会社の方が昼夜問わず復旧に尽力している姿には頭が下がる思いでしたが、厳しい口調で当たっている人がいたのも事実です。

相手は自然災害です。
自分だけではなく、みんなが被災者です。
こういう時こそ、理解し合い、助け合うことが大切だと思います。

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