目次
不動産コンサルタントの認定をもらおうと思った理由
私は、2017年にJ-RECが主催する不動産実務検定を受講し、不動産コンサルタントとして認定をしていただき、コンサルタント業を開始しました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、「不動産コンサルタント」になる為に、特別な資格を取る必要はありません。
自ら「不動産コンサルタント」と名乗ってしまえば、それで済んでしまいます。
つまり、自称「不動産コンサルタント」です。
しかしこれでは、どれほどの実績や知識を持っているのかが分からず、相談者の方達も不安なのではないでしょうか。
私自身20年近く賃貸経営に携わっていますから、大家さんのお役に立てる自信はありました。しかし他人から見てどう評価されるかわかりません。
そこで、不動産コンサルタントと名乗るに相応しいかどうかを見極めてもらう為に、不動産実務検定を受講し、無事認定をいただくことができました。
不動産コンサルタントと名乗りたくない!
しかし私は、自分のことを人に紹介する際は「賃貸経営アドバイザー」と呼んでいます。
理由は「不動産コンサルタント」という言葉の響きが胡散臭く、好きではないからです。
単に呼び方の問題であって、自分がどう仕事をするのかが大切であることは承知していますが、どうしても不動産コンサルタントと自身を紹介することに気持ち悪さを感じてしまいます。
これはおそらく、自分自身が「不動産コンサルタント」と呼ばれる人たちに良いイメージを持っておらず、自分は違うんだ!というプライドがそうさせているのだと思います。
どっちでも良いよと思われるでしょうが、頑固に「賃貸経営アドバイザー」と名乗らせていただいています。
良いコンサルタントと悪いコンサルタントの違い
不動産コンサルタントになって(あえてここでは、コンサルタントと呼びます)、たくさんの同業者と会わせていただいたり、様々な機会で繋がりを持たせていただくようになりました。
そんな中感じるのは、良いコンサルタントと悪いコンサルタントは、ハッキリと違うということです。
相談者の人たちのことを真剣に考え、その人たちの立場に立って汗をかけるコンサルタントは沢山います。
私もそういうコンサルタントを目指していますし、そういう人たちと共に仕事をすることを幸せに感じます。
しかし残念ながら、相談者を喰い物にしている不動産コンサルタントが沢山いるのも、また事実です。
自身が儲けることしか考えておらず、相談者は利用されているに過ぎません。
腹ただしい限りですし、少しの接点も持ちたくありません。
では、この両者の違いはどこなのでしょう。
良いコンサルタントの特徴
不動産の購入には慎重になるよう促し、無理な購入はしないよう助言する。
賃貸経営(不動産投資)のメリットとデメリットをはっきり伝える。
金融機関からの借入方法についても助言する。無理な借入はさせない。
単にフルローン・オーバーローンを勧めず、自己資金を活用することも提案する。
収支シミュレーションを慎重に立てる。
自身の仕事への満足感は、いかに人のお役に立てたか。
良いコンサルタントは、相談者のお役に立つことが最優先。
自身への報酬は、お役に立ったことへの対価であると考える。
悪いコンサルタントの特徴
とにかく不動産を買うことを勧めてくる。
不動産は買いさえすれば儲かると語る。
不動産を購入させるため、なんとか融資を通そうとする。
後先考えず、フルローンやオーバーローンを勧める。
収支シミュレーションは立てない。
立てたとしても、かなり甘い内容になっている。
そのコンサルタントが運営するサイトやブログが、お金儲けのニオイでプンプンしている。
「成功」「権利収入」「不労所得」などの言葉が飛び交う。
身なりが派手。
自身の仕事への満足感は、いくら儲けたか。
悪いコンサルタントは、自身の利益が最優先。
無責任に不動産の購入を勧める。
自分に合った良いコンサルタントを見つけましょう
賃貸経営は、勉強熱心で行動力のある方でしたら不動産コンサルタントに頼ることなく、自分自身で正しく導いていけると思います。
しかしほとんどの方にとっては、そう簡単なものではないはずです。
賃貸経営(不動産投資)は、非常に大きなお金が動きます。
知識や経験が足らず、破綻してしまう方も珍しくはありません。
もし、不動産コンサルタントの力を借りようとされる際は、ほんの一部ですが上の比較を参考にしていただき、自分に合った良いコンサルタントを見つけましょう。